地方移住、公共交通の不便さってどれくらい!?[田舎編]

生活環境

地方暮らしと一言にいっても、都市部と田舎とでは生活環境が大きく異なります。
今回は田舎の公共交通(主にJRとバス)について実例を挙げて解説します。

田舎の公共交通に対する意識

筆者はかつて実家から高校まで1時間以上かけて通学していました。
自宅(親の車で駅まで送迎15分)→JR(一時間に2本の路線で30分)→岡山駅から自転車で20分→高校 というルートです。

田舎から都市部に通勤・通学する人には、これくらい当たり前だというレベルの時間ですが、なにせバスが廃線していたので、自宅→最寄り駅の往復に親の車を頼るしか手段がなく、電車の本数も少なかったことから「常に時刻表を気にして移動する生活」はとても不便でした。

  • 地方の田舎はイコール過疎地
  • 公共交通はJR・バスがあるが、駅や停留所が自宅からかなり遠い場合も多い
  • JR・バスの運行本数・路線がかなり少ないので、時刻表とにらめっこ
  • 過疎地では路線バスが撤退し、車がないと生活できない
  • 地元の高校に通学する高校生は、学校までJRかバスか自転車通学
  • あまりに田舎すぎて(遠すぎて)、高校進学と同時に家を出て下宿する学生もいる
  • 要するに通勤・通学に限らず生活には車が必須

田舎のJRの現実

これは岡山県にあるJR津山線 岡山→津山方面の平日ダイヤです。
津山市は岡山県北部の人口10万人の都市ですが、岡山市と津山市との間は中山間地域が広がり、JR津山線の沿線はのどかな田舎です。

通勤通学ラッシュ時間帯であっても一時間に3本(うち1本は岡山駅から1駅の大学前でストップ)です。

田舎のJRでは「これを逃したら30分待ち」がざらにあります。
カバンの中に小さな時刻表を携帯している人も多く、岡山市中心部で飲み会に出席していたら「ごめん、そろそろ電車の時間が…」と途中で中座することも多いです。

昼間の各駅停車は一時間に1本。仮に具合が悪くて昼間に早退しても、駅で延々と電車を待たされる状況です……。

田舎のバス路線の現実

地方の田舎のバス路線は、岡山県内に限らず近年どこも経営が厳しく、利用者の少ないバス路線が廃止になる事態も近年増えてきて、社会問題になっています。

こちらは岡山県瀬戸内市にある牛窓オリーブ園のバス停の平日ダイヤです。

瀬戸内市は移住・定住施策を推進しており、「日本のエーゲ海」と呼ばれるほど気候も良く、牛窓オリーブ園は観光客の人気も高いスポットです。

ですが、観光地ですらバスの本数は一時間に1本以下。観光客はもっぱらレンタカーかバスツアーです。

しかも最終バスは18時台。
ほとんどの地元民は車で移動していますから、バスの利用者といえば免許のない通学生や病院通いのお年寄りしかいないんです。

ですが、路線バスがあるだけまだマシな方です。
中山間地域などの過疎地では、採算が取れなくてバス会社が撤退してしまう地域が増えてきました。
そういうところは自治体が仕方なくマイクロバスかハイエースを導入して、事前予約式乗合タクシーのような「コミュニティバス」方式をとっています。

こちらは主に病院やスーパーに行くお年寄りの利用を想定しており、定期路線・定時運行ではないので「◯時の電車に間に合うよう駅に行きたい」という通勤・通学での利用には不向きです。

田舎の会社通勤に対する注意点

田舎に住んで会社勤めをしようとする人は、車通勤かJR・バス通勤かの二択になります。
さらに「自宅最寄りのJR駅に行くために車が必須」というパターンがほとんどです。

勤務先が郊外の会社の人は、JRを利用せず自宅から自家用車通勤になります。通勤経路によっては朝の渋滞に巻き込まれることもあります。
会社の近くに住んで自転車通勤・スクーター通勤という人もたまにいますが、病院やスーパーへの買い出し等で車が必要なのは変わりません。

社員の多くが車通勤になる田舎の会社では、飲酒運転できないので飲み会が少ないという(人によっては)楽な面があります。
そもそも居酒屋すらほとんどなくて、法事や会食に使う座敷のある和食店が地域に数件という地域もありますが…。