HSCの育児

小学生でいじめで不登校! 中学受験で救われたHSCの話

HSPの人の多くは、人生のどこかしらでいじめの被害者になった経験がある人が多いのではないでしょうか。

実は私も、幼稚園&小学校の時にいじめられっ子でした。

それが嫌で、田舎では珍しい中学受験をして、快適な中学生活を手に入れることができました。

いま小学校に馴染めず苦労しているHSCのお子さんの参考になればと思い、私の子供時代の話をします。

大人が防げたはずの幼稚園のいじめがトラウマに

幼稚園でのいじめは、私が毎日給食を吐き戻すことが原因でした。

もともと食が細いので、給食の量が多すぎて食べられなくて。でも残すことが許されない時代だったので、毎日毎日、限界まで食べ物を胃に詰め込んでは、吐き戻していたんです。

勇気を振り絞って担任の先生に「給食を少なくして」と訴えても、まったく取り合ってもらえず。

吐いたものを毎回片付けるのは先生だったので、量を少なくしてくれれば先生の手間も減るはずなのに……どうして強制的に完食させようとしていたのか、今でも疑問です。

親にも訴えたんですが、給食の量は変わらず、毎日ゲーゲー吐いて、それが原因でいじめられていました。

毎日、給食の時間にゲーゲー吐かれたら、そりゃあ他の園児も嫌だったろうなと思います……。

その時に私は悟ったんです「大人は、助けてくれない」と。

幼稚園の先生はもちろん、自分の親だって助けてくれない。(当時、両親は父の不倫で毎晩夫婦喧嘩をしていて、子供の問題は捨て置かれていました)

幼稚園年中ですから、5歳です。

5歳で、大人への不信感が決定づけられました。これはかなりのトラウマでした。

HSCだった自分が、周囲の大人を信頼できないまま幼稚園→小学生→中学生と育っていくことは、本当に辛くて苦しかった。

自分の娘にはそんな思いをさせたくない、「大人は助けてくれない」なんて思わせたくない。

親になったいま切実にそう思います。

小学校でもいじめ! 耐えきれず小3で不登校になったHSC

小学生時代もいじめられました。いじめ加害者は幼稚園時代と同じ相手です。

親も教師もいじめの対応は最悪で、特に担任教師がいじめ加害者側についた時は大人への不信感でいっぱいになりました。

そしていじめが続いた結果、私は小学3年生で不登校になりました。

数十年前の田舎ですから、みんな学校に行って当たり前、自分の意思で不登校になった子が出たなんて、大騒ぎです。

ちなみに、実親は相変わらず夫婦喧嘩に明け暮れて、私の不登校は躾のせいだと夫婦間で責任転嫁をしていました。

田舎であったことが逆に良かったんでしょうか、いじめが原因で不登校になったという事実が、瞬く間に全校生徒に知れ渡りました

すぐに別学年の父兄だった伯父が気づいて教育委員会に話がいった結果、いじめっこ擁護に回った最悪な担任教師と校長は他校に飛ばされ、4年生ではベテランの先生が担任になり見事にいじめを押さえ込みました。

しかし、5年生で若手の教師になった途端にクラスが荒れ、「ああ、いじめ加害者は何年たってもいじめっこマインドのままなんだな」と私は悟りました。

6年生で、さらにベテランの教師が担任になり、いじめっこは逆に皆からスルーされるようになりました。ですが、根本的な性格の悪さは変わっていないようでした。

ちなみに、私の小学校は田舎で生徒数が少なかったため、幼稚園からクラス替えなしでずーーーっと同じ顔ぶれで小学校卒業まで過ごすんです。

顔ぶれが同じなのに、教師の力量次第で、こんなにもクラスの状態に差が出るんだな……ということを小学校卒業までに身をもって学びました。

周りの子供より精神年齢が高いのはHSCの特性?

私は小学5年生の時点で、自分がどうやら他の子供より気疲れしやすく精神年齢が高めだということに気づいていました。

そして周りの騒がしい子供っぽい同級生を見て「こんな騒がしい人たちと一緒にいるのはもうたくさんだ!」とうんざりしていました。

両親の夫婦仲は最悪でしたが、幸いにも比較的余裕のある経済状態だったので、自力で都会にある私立中学(しかも女子校)を調べて「ここに行きたいから受験したい。合格したら学費を出して欲しい」と親に交渉しました。

親は驚いていましたが、いじめにあって不登校になった経歴があるので、理解は早かったです。

大人への不信感はHSCを孤独にする

いまでも寂しく思うのですが、私は中学受験の志望校選定について、誰にも相談しなかった

それは周囲の大人に対する「自分を守ってくれない」という不信感が根底にあり、大人に相談しても何の助けにもならないと学習してしまったからなんです。

いままで誰も中学受験したことのない過疎地の田舎に住んでいる小学生が、誰にも頼らず新聞広告や学校紹介だけを手がかりに、往復2時間かかる場所にしかない自分の進学先を調べて、決めたんです。

なんて孤独だったんだろう……と今になって思います。

自分が親になってようやく、親にも先生にも相談せず中学受験を決めた11歳の孤独を、哀れんでいます。

HSPである私自身やHSCの自分の子供を見て思いますが、HSP/HSCは辛さや苦痛を訴えたり、助けを求めることが苦手です。

それは相手の都合を配慮したり、遠慮したりする部分も大きいのですが、もうひとつ。

「一度助けを求めて無駄だった相手には、二度と助けを求めない傷つきたくないから」という自己防衛が根底にあるかもしれません。

それほどHSP/HSCは傷つきやすく、立ち直るのに長い時間と癒しが必要なんです。

繊細なHSCが安心して学び育つ環境は?

小学生で不登校を経験した私ですが、自分で選んだ進学先である私立女子中学では、良い環境、良い友人に恵まれてのびのびと健やかに過ごすことができました。

中学受験のメリットは、騒がしく意地悪な子供から逃げられること

当時の地方都市では中学受験がかなり珍しい環境だったにもかかわらず、わざわざ受験して私立中学(しかも女子校)に入ってきた同級生は、半数以上が「騒がしい公立中学を嫌がって、逃げてきた」女の子たちでした。

彼女たちがHSCだったのかはわかりませんが、基本的に穏やかで善良な子が多かったです。うるさくて意地悪な子が少なかった、とも言えます。

そして、チャラチャラした派手なことが苦手で、本や音楽について語り合うのが好きという、性質的に似た者同士が集まっていました。

性質が同じような友人が多かったので、HSCの特徴である「敏感すぎて周りから浮く」ということが少なく、精神的にも安定して過ごせました。

あのとき中学受験を決めた自分の選択は正解だったと、いまでも思います。

中学受験の準備にも配慮が必要? 子供はなんでもいじめのネタにする

もし可能であれば、HSCの子供は小学生・中学生の段階で受験をして、ある程度「意地悪な子・乱暴な子がいない環境」が保障されている学校に通わせるのも、一つの選択肢かと思います。

ただし、中学受験の対策のために学習塾に通うと、それが小学校でのいじめのネタになる可能性もあります。

特に地方在住の小学生であれば、中学校は公立中学が当たり前で、わざわざ受験して都会の私立中学に進学するなんて「生意気」「気取ってる」と陰口を叩かれる可能性もあります。

私の場合も、そのことが最初から想定できたので、塾には行かず隠れて勉強していました。

中学受験対策として、小学5年生から通信教育で勉強を続けて、外部の塾を利用したのはいちど外部模試を受けたのみです。

その結果、私が別の中学に進学するとクラスメイトにバレたのは、公立中学の制服採寸会に欠席した時。

予想通り、「私立中学なんて生意気だ」とか「頭がいいからって気取ってる」などの陰口を叩かれましたが、残りの小学校生活は1ヶ月もなかったので、気分は悪かったですがなんとか乗り切れました。

HSCの娘の場合も、残念ながら小学校は公立しかありませんが中学は県立と私立の中高一貫校があるので、娘には中学受験をさせる予定です。

偏差値はそれほど高くなくていいので、とにかくHSCが安心して過ごせるように意地悪な子・乱暴な子が少ない環境を与えてやりたいなと思っています。