在宅でライターを始めた人は、仕事を続けるうちに「文字単価」「記事単価」が気になってきませんか?
自分は文字単価〇円だけど、これって平均なの?
記事単価〇円って、高いの? 安いの?
文字単価を上げる方法ってどうすればいいの?
ライター歴8年・ディレクターも担当するランサーズ認定ランサーがお答えします!
目を覚ませ!買いたたかれる初心者ライター
ライターを始めたばかりの人は、自分の文章力がライター平均値より高いのか・低いのか、それすら分かりません。
初心者だから、文字単価の低い案件くらいしか受からないよね…
募集文に「初心者歓迎」「丁寧に教えます」って書いてある方が、自信がなくても応募しやすいな
そんな風に自信がなくて謙虚な初心者ライターさん!ちゃんと計算しましょう!
「初心者歓迎、丁寧に教えます!1記事3000文字×文字単価0.3円のお仕事です!」
報酬額
3000文字×文字単価0.3円=900円
あなたは3000文字書くのに、何時間かかりますか?
ベテランライターでも、下調べ含めて1~2時間はかかります
初心者ライターが、あまりなじみのないジャンルの記事を担当する場合はどうでしょうか?
参考サイトを読み込みながら自分の言葉で3000文字を書こうとしたら、下調べ含めて3時間以上かかってもおかしくないです。
900円稼ぐのに3時間です。
時給にしたら300円です。
近所のスーパーでパートした方がよっぽど稼げますよね?
「ほんのお小遣い稼ぎだから、これでいいの」という人は、この先は必要ないので記事をそっ閉じしてください。
ライター単価が低い人にありがちな原因3つ
「書いても書いても稼げない」
「高単価の案件に応募しても採用されない」
「原稿を納品するたびにリテイクで差し戻される」
そんな悩みを抱える人によくありがちな原因と、解決方法を説明します。
1.搾取案件に応募してしまう
ある程度プロとして稼いでいるライターのほとんどが手を出さない案件があります。
それは「搾取案件」
実際の労力・作業料に見合わない報酬額が設定されている案件です。
初心者はライター仕事の適正価格が分かりません。
そのため、安すぎる文字単価の案件に「初心者でもOKって書いてあるから…」と応募してしまうんです。
ぶっちゃけ、文字単価0.3円以下はあまりに安すぎると思います
どうしてそんな安すぎる案件に、何人も応募する人がいるんでしょうか?
「初心者歓迎」「主婦歓迎」と書いてあるから?
「一緒に成長しましょう」と寄り添ってくれるから?
「丁寧なフィードバック」に期待してる?
それって、あなた自身が人を育てるコストを安く見ていませんか?
私はディレクターとして複数のライターさんの原稿を校正・フィードバックしていますが、この労力はかなりのものです。
文字単価0.3円でも、丁寧にフィードバックがもらえてライターとして成長させてもらえるなら…と甘いことを考えていませんか?
残念ですが、文字単価0.3円で外注に依頼するようなクライアントは、丁寧なフィードバックを期待できない場合がほとんどです。
誰かに「成長させてもらおう」と考えているうちは、文字単価なんて上がりません。
フリーランスのライターは、会社に雇われていない「外注」ですよ?
誰かが会社の上司や先輩みたいにOJTで手取り足取り教えてもらえる立場ではないのです。
低すぎる文字単価に甘んじて、それなりの仕事を続けていると、いつしか低単価の仕事すら継続できなくなりますよ。
何回フィードバックしてもレベル向上が見られないライターさんは、契約を解除することもあります
自力で成長できるライターになると、徐々に高単価の仕事も獲得できるようになりますよ。
2.提案文に問題がある
Web記事を書く文章力そのものには特に問題ないのに、なかなか条件の良い案件を受注できない人がいます。
クラウドソーシングで、案件に応募しても不採用が続く人によくみられるのが、こんな特徴。
- 提案文がそっけなさすぎる
- クライアントの質問に答えていない
- ポートフォリオをつけていない
クラウドソーシングでは、募集人数1人の案件に10人以上が応募してくるのはザラ。採用倍率10倍以上なんて、就職活動並みの厳しさです。
つまり、採用されるには就職活動並みの注意をはらってエントリーシート=提案文を書かねばなりません。
でも、提案文の書き方って、よく分かりませんよね…
詳しくは別記事で解説しますが、クラウドソーシングの案件応募に必須の要素はこんな感じ。
- 挨拶&自己紹介
- 今回の案件の理解度
- クライアントからの質問への回答
- 今までの実績
- ポートフォリオへのリンク
- 締めの挨拶
で、案外やらかしちゃってるのが「クライアントからの質問への回答」がないパターン。これ、ソッコーで落とされます。
案件の詳細説明のところに、クライアントからの質問事項が書いてある場合は、必ずすべて答えましょう。
答えがない場合は「あ、マニュアルをちゃんと読まないライターなんだな」と判断されてしまいます
それから、ポートフォリオをつけていない場合も、採用される確率は低いです。
これまでの実績で公開OKの記事がない、記名記事がない、という人は、以下の方法でもOKです。
- 自分のブログ記事のうち、案件の内容に近しい記事やアクセス数の多い記事
- 自分でキーワードやペルソナを考えたダミー記事
そもそも、クライアントは顔の見えないクラウドソーシングで「この人はちゃんとした記事を納品してくれるのか?」という不安を抱えながら、ライターを募集しています。
その不安を払拭し、クライアントに安心感を持ってもらえる提案文を書けば、採用される確率はグンと上がりますよ。
3.ライターとしての文章力が低い
クラウドソーシングで仕事は取れるものの、いつまで経っても単価が上がらない、継続につながらないライターさんもいます。
- 文字単価が上がらない
- 1回納品しても、すぐに記事を差し戻されて書き直しを命じられる
- 案件を継続してもらえない
このような場合は、本人の文章力が低い可能性があります。
まず、文章力以前の問題として、ライターとして低い評価がつく文章の特徴を知っておきましょう。
- 他のよく似た記事からの文章コピペが多い
- コピペに引っかからないよう、単語の順番を入れ替えただけの小細工が多い
- 日本語のねじれ・てにをはの間違いが多い
- ムダな修飾語・連語を入れた文字数稼ぎが多い
人の原稿の手直しにはそれなりの時間がかかりますし、その手直し作業を外注するなら費用も余分に必要です。
だったら、最初から単価は高くても高品質なライターに原稿を依頼する方が、結果的に時間も費用も少なくて済みますね。
私が発注者だったら、「初心者の原稿を手直し+丁寧にフィードバック」の手間より「多少高くても訂正の手間がかからない高品質ライター」を選びます。
では、高品質なライターになるために文章力を上げる方法はあるのでしょうか?
文章力を上げるには? 初心者Webライターの勉強法5つ
Webライターに限らずライターとして文章力を上げるためにはどうするか?
私が重要だと思う5つの方法を解説します
Webライターの勉強法1|紙媒体の文章を読む
最近Webライターを始めた人に多いのが「Webの読み物ばかりを読んできた人」です。
実はこういう人は文章力以前に、読解力・語彙力が低い傾向があります。
Webの文章は、スマホで読みやすいように一文が短く、改行が多めに設計されています。
さらに子供やお年寄りにも理解しやすい「簡単な言葉」で書かれている記事も多いのです。
簡単な文章ばかりを読んでいたら、それ以上の文章は書けなくなります。
読解力・語彙力・論理展開の力が伸びず、普段の仕事では困らないものの「ライター」として仕事をするにはレベルが不足している、という事態になるのです。
解決方法は、きちんと編集者の手が入った紙媒体の文章を読むこと。
ラノベや漫画ではなく、一般文芸やビジネス書をたくさん読み、高品質の文章に触れましょう。
プロの作家が書き、書物としてプロの編集者・校正校閲部門の目を通ってきた文章は、Webサイトのテキストとは明らかに違います。
どのように違うか、自分で気付けるようになりましょう
Webライターの勉強法2|時間をおいて読み返す
ディレクターとして納品された記事の校正をすると気になるのが、「誤字・脱字」「論理のねじれ」です。
頑張って書きあげて、よーしできたぞー! と勢いのままに原稿を納品していませんか?
こういう人に多いのが「誤字・脱字」です
色々な参考サイトの文章を見ながら、とにかく指定の文字数を書ききろうとしていませんか?
そんな人の文書には「論理のねじれ」がよく見られます
誤字・脱字も論理のねじれも、時間をおいて冷静になってから読み返すと案外すぐに気づくことが多いです。
この「冷静に」読み返すのがポイントです
書き上げた直後は、文章の詳細がまだ自分の頭に残っているため、文章の中に隠れている「誤字・脱字」「論理のねじれ」に気付きにくいんです。
時間をおいて、新たな気持ちで自分の文章を読み返すことが大切です。
そして同じミスを次の記事では繰り返さないように心がけましょう。
Webライターの勉強法3|文章術の本で学ぶ
基本的な文章の書き方が身についておらず、自己流でライティングしている人もいます。
書いているうちに内容がとっ散らかってしまう人や、目的に沿った文章が上手く書けない人は、改めて「書くことの意味」を考える本で、アウトプットするときの論理展開を整理するのがおすすめです。
私のおすすめの本を2つ挙げておきますね
伝わる・揺さぶる! 文章を書く 山田ズーニー
進研ゼミの小論文指導メソッドを担当し、『ほぼ日刊イトイ新聞』に「おとなの小論文教室」を連載中の著者。書くことの意味を問い、よい文章を書くための戦略を解説した本です。
博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ ひきたよしあき
博報堂スピーチライター・クリエイティブプロデューサーの著者がまとめた、具体的な文章テクニックから、文章を作る際のマインドまで幅広く書かれた入門書です。
Webライターの勉強法4|小説を書く
自分のオリジナルの文章を書く練習になるのが、小説を書くことです。
参考サイトを指定されている案件でよく遭遇するのですが、他のサイトから文章を切り貼り・並べ替えして記事を作ってしまう人もいます。
コピペチェッカーに引っかからず、SEO的には問題ない記事でも、その記事に読者が満足するでしょうか?
何の特徴もない平凡な記事では、何年継続しても文字単価は上がりません。
自分の頭で情報を咀嚼し、読者層の理解度や求める情報に合わせて焦点を絞った文章を書くためには、ゼロから自分で考えたオリジナルストーリーを書き上げる経験も、非常に力になります。
無料で小説を投稿できるサイトも複数あり、読者の評価・感想がもらえるので、自分の文章力ってどうなのかな? と思ったら試しに投稿してみると良いでしょう。
Webライターの勉強法5|プロから学ぶ
基本的な「Webライティングとは?」を理解したものの、具体的なライティングテクニックはどのように身につければいいのでしょうか?
ありきたりの文章を卒業したい!
自分の武器になるような具体的なテクニックを身につけたい!
そんな風にレベルアップの必要性に目覚めた人は、実際にWebライターとしてトップクラスにいる人から直接ライティングを学ぶのも効率の良い方法です。
私が実際に使ったのは「秘伝のブログ心理学」という教材です
有名ブロガー&ライターのmintoさんが執筆した、心理学とマーケティングを踏まえたライティングスキルを身につけられるWeb教材です。
当時パートの副業で細々とライターをしていた私は、「秘伝のブログ心理学」を購入するとき、「この先ライターで稼いでこの投資をペイできるだろうか?」とものっっっすごく悩みました。
だってWeb教材って、ほんとに役に立つのか怪しいじゃないですか
でも結果として、私はこの教材で学んだことで、Webライターの記事単価がアップしました。そして取引先から評価され、ライターチームのディレクターを任されるようにもなりました。
教材への投資は十分ペイできました!
「秘伝のブログ心理学」は、その名の通りブロガー向けに書かれた教材ですが、中身を読むとWebライターが使える有益なテクニックばかりでした。
mintoさんは関西在住の方なんですが、冒頭からいきなり
人は読まない信じない行動しない
という風にぶっこんでくる鋭い解説が気持ちいいです(笑)
この他にもmintoさん自身が大量のライティングやマーケティングの教本を読み込んで得た知識を、惜しげもなく噛み砕いて教えてくれます。
聴衆への好意、徳、フロネシス(知識)
導入部分に好奇心の種をまいておく
などなど、「なるほどなぁ」と思うことばかりです。
難しい業界用語やカタカナ用語を極力使わず、分かりやすく噛み砕いて説明してくれるので、読みながら「えっ?これってどういうこと?」とつまずくことがありません。
教材は、本文+記事作成チェックシートに加えて、アフターフォローに3ヶ月で計24回のメール講座が配信されます。読んだらそれで終了!ではなく継続して知識をブラッシュアップできるシステムです。
私は今でも読み返して、記事作成の参考書にしています
2度目ですが、このWeb教材は結構なお値段です。
ライターとして単価を上げたい、他のライターより頭一つ抜け出るテクニックが欲しい!という人だけ手に取りましょう。
\プロのライティングスキルを学ぶ/